かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

おかしな校則!先生だって納得できない 5

謎だらけの校則。転勤するたびに変わるから理解するのが一苦労。今回は女子の髪のお話。

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男子の頭髪への校則以上に女子の頭髪への校則は細かくて大変だなと感じていました。

  • 髪の染色は禁止。
  • パーマやカールなどは禁止。
  • 前髪は眉毛にかからない長さとする。
  • 肩にかかる長さの髪は結う。
  • 髪を結うゴムの色は黒・紺・茶とする。
  • 髪が顔にかからないようにピンを使用する場合は黒・紺・茶色のものとする。
  • ポニーテールは禁止
  • 中学生らしい清潔感のある髪型とする。
  • 流行を追わない髪型とする。
表現の違いは各学校で多少違っていましたが、こんな感じでした。髪を染めないとか、パーマをかけないというのは理解できますし、禁止理由も説明がつきます。長い髪を結うというのも学習活動の邪魔になるという観点で考えれば分かります。でも、その長さの規定が学校によって違っていたこともあって「あれ?」っと思ったこともありました(肩にかかるとダメという学校とセーラー服の襟の半分の長さを超えたらダメという学校がありました)。この差があるのは何故なのかは誰も説明してくれませんでしたね。どうやって決めたんだ?
前髪の長さに関しても各学校で温度差がありました。眉毛が完全に見えていないとダメな学校があったり、前髪から眉毛が見えるならOKな学校があったりで、これも転勤するたびに困惑したものでした。目に前髪が入るようでは学習時に支障が出るのは確かなのでスッキリした方がいいとは思いますが、事細かく規定する必要があるのかなと疑問に思います。そして、それを守らせようと頑張り過ぎるのも疑問です。

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髪を結うゴムの色も基本的には「黒・紺・茶」となっていましたが、学校によってはこれに「モスグリーン」がプラスされていたり、ピンの色も「黒・紺・茶」に「シルバー」がプラスされていたりととても細かい規則がありました。男子に比べて女子は本当に細かい規則がいっぱいで、4月の職員会議で毎回長時間の確認作業を必要としていました。校則って何のためにあるんでしょうか。よほどのことでなければうるさく言う必要のないものばかりだと現職時代は思っていました。だから、服装・頭髪検査が嫌いでした。(特に再検査が嫌でしたね。)

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髪を結えって言っておきながら、ポニーテールはダメというのも納得できませんでした。何故ダメなんですかと聞いてみたこともあるのですが、「流行を追わない」とか「中学生らしい髪型」に合わないとか、またしてもよく分からない理由で答えられてしまい、曖昧にされてしまいました。ポニーテールって中学生らしくないのぉ?と驚いてしまったのですが…。おじさんばかりの生徒指導の先生に聞いた私が悪いのか?でも本当に納得している先生なんていないんじゃないのかな?

校則を守らせることばかりに気を取られていると、もっと大切な生徒自身の本質を見逃してしまうと思いますよ。こういうことに時間をかけてばかりいるから、いつまでたっても仕事の効率化は図れないし、旧態依然ではブラック職場の現状は変わらないのでしょうね。それでも一人でも多くの先生が定時帰りができる日が来るいいなと思ってます。

 

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